iotとm2mの違い!インターネットに繋がるのはモバイルデバイスだけではない
「Internet of Things」、略して「iot」、日本語で言えば「モノのインターネット」ということですが、パソコンを始め、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス、そのほか、自動車、家電、工場設備、各種計測機器やセンサーなど、さまざまなモノがインターネットに接続されて制御や情報交換を行う仕組みのことです。
コンピューターと言えば、日常生活ではパソコンやスマートフォンなどが思い浮かびますが、実は現在ではあらゆる機械の内部にコンピューターが組み込まれています。
昔のコンピューターは、それを搭載する機械単体の単純な制御を行うものでしたが、時代とともに機能が進化して、今では機械同士がデータを直接交換し合い、総合的なシステムを作るようになりました。
これが、iotに対して、「Machine to Machine」、すなわち「m2m」という世界です。
iotとm2mは、上で見たように基本的な考え方は似ています。というより、iotの一つがm2mと考えてよいでしょう。
ただ、人間が介在するかどうかということで大きく違います。iotは、大量のモノから広範囲に分散している情報を集め、人間にわかりやすく可視化して提示することによって、業務などを効率化することを目的としています。
モノのインターネットとは言いますが、繋がる相手が人間かモノかは限定していません。
一方のm2mは、モノ同士、機械同士に何かをさせることが目的です。ネットワークを介してモノとモノとが直接やり取りしながら情報処理や制御を行います。
自動販売機に用いられる遠隔管理システムが良い例です。
以前は人が定期的に巡回して商品の補填を行っていた自動販売機でしたが、m2mを導入した自動販売機は、固定回線の場合は、ocnの固定ipを使った通信や、モバイル通信によってどんな商品がどのぐらい売れているのかというデータを自動的に本部の管理システムとやり取りできるのです。
モノとモノとがインターネットで繋がるということは、当然ながら通信料金が発生します。
それが以前までの課題でしたが、今では格安simの登場によって導入が簡単になりました。今後、m2mはさらに拡大していくでしょう。
<参考> プロパンガスの使用量をM2Mで管理